最短距離で最高のフィードバックを実現。
学生の時に学んだ機械設計の知識を生かした仕事に就きたかったので、就職活動は業種を絞って行いました。何社か最終面接に進みましたが、当社を選んだ決め手は工場が隣接していたからです。工場が近いと、自分の設計した製品がすぐに確認できて、フィードバックも返ってきやすいのではと考えました。また、職場見学時の社内の雰囲気も魅力的でした。従業員同士の会話が多く、私たち学生にも挨拶をしてくれたりと、「ここで働いてみたいな」と感じました。
入社して以来、当社の主力製品である「産業用特殊ポンプ」と、ポンプの付帯物の設計をメインに担当しています。 当社のポンプは、火力発電所や浄水場、石油化学工場、製鉄所など、日本中で幅広く使用されています。
スケジュールは日によって変わりますが、基本的に午前中は設計に必要な資料を集めたり、調べ物をしたりしています。午後は資料をもとに、CADを使用して設計を行い、図面を作っていくことが多いですね。パソコンに向かっての業務が中心ですが、現場から図面について質問を受けたり、逆に自分が現物を確認しに工場に行くこともあります。想像通り、工場が近いので製造職の方と意思の疎通がしやすく、すぐに適切なフィードバックを得られています。
1つの図面にかかる期間は、過去の実績がある製品だと1日程度ですが、初めて作るタイプだと1週間くらいかかることもあります。私はまだ経験がないですが、お客様の確認を取りながら進める必要のある大がかりな製品だと、1カ月に及ぶことも…。
設計職は、ひたすら黙々とパソコンに向かって作業をしているイメージがあったのですが、実際は想像以上にコミュニケーションが多いと感じました。
社外だとお客様、商社の方、社内だと事務の方、製造の方…一つの製品を完成させるために、たくさんの人が携わっています。お客様の頭の中にある製品を具現化するには、設計を行う自分自身もできるだけ具体的にイメージをすることが重要です。そのため、少しでも疑問に思ったことや引っ掛かりを感じた部分などはすぐに確認するようにしています。
学生の皆さんの中には、コミュニケーションを苦手に感じる方もいると思いますが、ぜひチャレンジして欲しいです。私自身もコミュニケーションが得意な方ではありませんが、どんな職種でも一人では仕事ができません。わからないことは自分から聞きに行くと、自然と相談ができる環境が整っていきます。入社してすぐは難しいですが、「自分が何がわからないか」を把握できる状況になると周囲に客観的に状況を伝えることができ、一気に仕事が進められるようになります。
入社してそろそろ3年を迎え、一人でできる仕事も増えてきました。現在は既存の製品や既存品を応用した製品の設計がほとんどですが、個人的には、新しいポンプの開発にぜひ参加したいなと思っています。
やはり機械設計エンジニアとして、新しい物を作るというのはワクワクしますし、従来の技術では解決が難しかった課題に挑戦したいと考えています。そのためには、もっと経験を積み、新しい材料や構造の提案、流体解析技術の応用など、最先端の知識も学んでいく必要があります。
「産業用特殊ポンプ」は、多岐にわたる分野で使用されており、それぞれの用途に応じた高い性能や効率が求められます。特に、エネルギー消費の削減や環境負荷の軽減といった課題は、今後さらに重要性を増していくでしょう。
最終的には、私の設計した特殊ポンプが世の中で役立ち、人々の生活や産業活動を支える存在となったら、これ以上 のやりがいはありません。
※繁忙期(9月~12月)は1時間~2時間ほど残業あり。
大平洋機工株式会社 採用・教育室