Technology
大平洋機工の技術力
300℃ジャケット加熱・
耐圧ミキサ
Heating Mixer
技術革新を支える
“300℃ジャケット加熱・
耐圧ミキサ”
政府は、2050年までに温室効果ガス排出量を大幅に削減させることを目標に、車のエネルギーはガソリンから電気へ、バイオマス由来燃料の開発などエネルギーの革新的開発を進めています。
大平洋機工も、こうした技術や時代の変化に前向きに取り組んでいます。
300℃ジャケット加熱・耐圧ミキサはその一つ。これは、大平洋機工の得意とする「混ぜる」の技術に「高温」「高圧・減圧」の機能をプラスした1台で何役もこなすミキサです。従来のミキサでは200℃が加熱温度の限界だったところを、構造の見直し・検討により300℃の高温加熱が可能になりました。
これにより高品質なEVの電池原料製造のより高度なニーズに対応することで、燃費向上に寄与。そのほか薬品、食品や素材など最終製品の機能向上・コスト削減に貢献することができます。
高温加熱・反応混合・減圧乾燥など
特殊混合のニーズに応えます
300℃ジャケット加熱・耐圧ミキサは第一種圧力容器の規格をクリアし、0.9MPaG~最大-0.093MPaGの加圧・減圧が可能です。主な用途を3つ提案します。
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高温加熱
熱媒油を使用することで300℃で加熱を行いながら、均一・効率的な混合を行います。また、化学反応に伴うガス発生により想定される圧力上昇に対しては、最大0.98MPaGまで加圧を保持できます。
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反応混合(ガス封入下)
不活性ガスを封入、槽内の空気と置換することで、投入物の酸化反応を抑止させる、粉末の還元反応させるなどの加熱・混合処理を行えます。
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減圧乾燥
真空ポンプにより-0.093MPaGを目安に減圧でき、熱を加えたくない物の乾燥に最適です。水の沸点が低下するため低温で乾燥、そして効率的な攪拌(かくはん)により速く乾燥させることができます。
このように混合・反応・加熱・冷却・乾燥を1台でまかなえるため、電池材料や化学、医薬、食品分野などでの幅広い業種で応用可能です。また、大平洋機工では試験機をご用意しておりますので、ぜひ検証・評価にお使いください。